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幸せのヒント

お腹からのメッセージ「許しなさい」①

私には頭のおしゃべりとお腹のおしゃべりがあります。

頭は一般的なぐるぐる回る思考です。

お腹の思考は、私のようで私でない誰かの独り言。

どこかからなんの脈絡もなく話しかけてきます。

おしゃべりのタイミングも内容も一方的で、頭のおしゃべりと違って、お腹のおしゃべりはいつも正しい情報をくれます。

最近お腹がよくおしゃべりをします。

内容はずっと「許すこと」についてみんなに広めろという内容。

「迷った時の選択は簡単。許す方を選ぶんだ。それが生き残る道だ。それをみんなに伝えてくれ」

そんなことを昨年秋から何回も話してきます。

生き残る道とは大袈裟だな、と思いましたが確かにそう言った。

アメリカ・イスラエルとイランの戦争が始まり、「生き残る」という言葉が少し現実味を帯びてきました。

お腹がいう「許す」にはいくつかの意味があると思っています。

「許す」についてブログを何回かにわけて書いてみようと思います。

今回、一つ目は、【憎い相手を許すこと】

意地悪な上司、自分の陰口を言う友人、不誠実なパートナー、自分をいじめた同級生、お金を返さない知人、毒親、詐欺師、等

誰かに理不尽に苦しめられたら

「私が与えられた苦しみを理解してほしい」

「自分の与えたもの、心、時間を返してほしい」

「私だけ苦しんで、苦しめた本人が幸せになるのはおかしい」

という気持ちから長い時間相手に深い恨みを持ち続けている人は少なくないはずです。

自分を不幸せにする人を許すといういことは、恐らく一番苦しい選択だと思います。 

それでも、自分が損をしたまま、相手が苦しむ姿を見る前に(なんなら相手は幸せそうなまま)「許しなさい」と言っています。

憎い相手を恨み続けていても、幸せになることはない。

人を平気で傷つける人は、元々価値観が違うので、自分の辛さを理解してもらえることは絶対にない。

心の籠った謝罪を受けることもできない。

仕返しの方法を一日中考えて生きがいのようになっている人がいますが、仕返しができたところで、充実した時間が戻ってくるわけではない。

ずっとモヤモヤし続け、相手が心に住んでいる限り、被害者意識が存在し続ける。

憎い相手を恨み続けていることは、自分にとって損しかないのです。

一度損をしたのに、恨み続けることで、ずっと損をし続けることになるのです。

その損を少しでも早く手放すことが、自分の人生を良くするための唯一の方法。

被害者としての時間を一刻でも早く手放す必要がある。

なぜなら、自分が自分にかけている言葉が未来を創るから。

「私はひどいことをされた」

「私は被害者だ」

「私には許せない人がいる」

と言い続けていたら(言葉として言わなくても、意識として存在すれば)また同じようなシチュエーションが未来に用意されるだけ。

ひどい相手を少しでも早く許して、

「 私の世界からひどいことをする人がいなくなる」

「私は辛い過去を手放し、幸せな人生を歩む」

「私は愛をもって生きるから、愛のない人とは私の人生には存在しません」

といった意識になると、前者に比べて良い未来があるということは簡単にわかると思います。

相手の悪いところを水に流すために許すのではなく、自分の輝かしい未来を、これ以上、ひどいことをした人に潰されないようにするために許さなければならない。

こういうことをクライアントさんに言うと、

「相手に非を認めさせられないのが悔しい」と必ず言われます。

自分は苦しんだのに、苦しめた相手が幸せそうに笑っていたら悔しいですよね。

土下座させて、その上で踏みつけてやりたい気持ちですよね。

ついつい仕返しをしたり、ぎゃふんと言わせたくなりますよね。

少し不思議な話をしますが、私は子供の頃から認識しないものは存在しないと思っています。

自分の背後の世界も、振り向かない限り存在しない、とずっと思っています。息子も生まれつきそういう感覚を持っており、時折二人しかわからない会話をします。

アイルランドの哲学者ジョージ・バークリーの

「誰もいない森で一本の木が倒れたとき、その木は音を出したか」 という哲学問いが好きです。

見聞きする観察者がいない限り、音はしないのだと思います。

これと同じで、憎い相手を認識する限り、この世界に存在し続け、ちらちらと視界に憎たらしい姿を見せてくる。

この相手を消すには、自分が認識をしなければいい。

そうすれば、相手はただのbotに成り下がり、この世界から消えてくれる。

愛をもって相手を許しなさい、なんてことはしなくてもいいと思います。

そっと離れて、自分の心地いい空間に身をおくだけでいい。

先日、とても嫌な出来事がありました。

ある会社の不誠実な対応で、大きな損害を出しました。

1日目はどーんと落ち込み「許せない」と思いました。何をしても楽しくない。腹が立つし、将来を案じ、不安で気持ちが暗くなる。

「どうやったら相手をやっつけられるかな?形成を逆転できるかな?」ということばかり四六時中考えていました。

しかし、今の感情や思考が未来を創ることはわかっているので、2日目から立て直すための実験をすることにしました。

まず、百貨店に行きました。お金を使う気分にはとてもなれなかったのですが、実験のために無理やり行きました

気が乗らなかったにもかかわらず、。キラキラするものを見て気落ちが癒されるのがわかりました。

最初の感情がネガティブ指数が100とすると20まで落ちました

外食する、ハイブランドのショップを見る度に、大きなお金を失ったことを思い出し、一瞬100に上がるのですが、前の日よりずっと気持ちは安定している。

しかし、家に帰ったらまた100に戻るのです。

することがないと、ついついその件について調べたり、情報を集めているからです。

そして、自分がネガティブワールドに戻らないように、相手に「許します」と伝えました。本当に許せるのかはその時はわかっていませんでしたが、自分の方向性を自分のために宣言しておきたかった。

3日目は情報を集めることをやめました。

するとネガティブ指数はずっと20をキープできている。このまま10くらい行きそう。

4日目以降は外からの敵がいることに気づきました。

この件に関する連絡が勝手にちょこちょこ入ってくるのです。

関連していた人の言い逃れであったり、醜い内輪もめを見ることになったり、勝手な憶測を吹聴されたり。

静かにいたいのに、ザワザワする情報が勝手に飛び込んできて私のネガティブ指数を上げる。

そこで関連する連絡先はブロック、ミュートにしてやり、今はほぼほぼネガティブ指数を0にキープしています。

思ったより早い気持ちの回復は、現実に飲み込まれないように意識して、細かく自分の気持ちを観察できたから。

そして、ネガティブな感情をできるだけ消すための行動ができたから。

お腹が褒めてくれました。

「一瞬一瞬のネガティブ指数を、俯瞰しながら計測したのはいいアイデアだね。許せない相手がいる時は、自ら、その相手を自分の世界から消すことが一番いいよ」

心の傷には大小あり、「忘れた方がいいよ」「許した方がいいよ」なんて軽く口にはできないし、親子関係などどうしても切ることが難しい相手があることは承知しています。

しかし、「被害者としての立場を放棄する、私が自分自身の未来を創る」という方向性だけは決めて持ち続けてほしい、と思っています。

自分が決定したら、必ずそちらの方向に流れができてきます。

石田由起子