私が人生において一番大切にしていることは「正しくいる」ことです。

メンタルコーチやスピリチュアルリーダーがよく声高に「正しくなくていい」と言っておられますが、常々、私は「正しくいること」の重要性をクライアント様にお伝えしています。
この「正しい」はルールを守ることや、社会通念的にあるべき姿でいることではありません。
自分の価値観にまっすぐ「正しくいる」ことです。
価値観は人それぞれなので、人によって「正しさ」は異なります。
このような漠然としたことを言っても、自分の「正しさ」にぴんとこない人も多いと思います。
自分の「正しさ」を知るためには、罪悪感に目を向ける必要があります。
罪悪感には2種類あります。

1つめは強制的に他人から無理やり植え付けられた罪悪感、
2つめは自分の不甲斐ない言動によって生まれる罪悪感。
自分の「正しさ」を知るためには、
2つめの自分の不甲斐ない言動によって生まれる罪悪感にヒントが隠れています。
「本当は〇〇をしたかった」が答え
例えば、人から物を借りて、何かの理由で返すことができなかったとします。
ある人は「得した」と考えるかもしれないし、
ある人は何年たっても返さなかったことに罪悪感を感じるかもしれません。
前者の「得した」と感じている人には「借りたものは返すこと」に対して「正しさ」は薄いのかもしれません、しかし、後者の罪悪感を持ち続ける人は「借りたものは返すこと」、もしくは「人のものを大事に扱うこと」、「人に誠実でいること」、「約束を守ること」に「正しさ」を大きく感じているかもしれません。
日々の罪悪感の正体を突き詰めて、どうして罪悪感を感じているのか?と自分に質問したら
「私は本当は〇〇をしたかった」という答えに行きつきます。
その〇〇がその人の価値観の「正しさ」です。
「自分が自分に投げかけている言葉が周りの世界に影響する」

私は11年前から運は自分で作れることに気づきました。
日々の変化を記して、運の正体を探り、石田式開運法ができました。
どのように運を作っていくか知る最初の方の過程で
「自分が自分に投げかけている言葉が周りの世界に影響する」ということに気づきました。
当時はそういう言葉は知りませんでしたが、タイムウェーバーの原理と同じ量子物理学の世界です。
罪悪感は「私ってだめな人間だ」「何やっているんだろう、私」という言葉を知らず知らずに自分に投げかけています。
その人が映し出す未来というのは、誰かに責められたり、損をしたり、思わず
「私ってだめな人間だ」「何やっているんだろう、私」と言いたくなる世界です。
それでは、先ほどの借りたものを返せずに罪悪感を持っている人は、ネガティブな未来が約束されているか、というとそうではありません。自ら未来のネガティブな出来事を最小限に抑えることができます。
それは罪悪感を解消するための行動をすることです。
例えば、何年経ってでも借りたものを返す、といったことです。
思ったような反応を得られるかはわかりません。
相手が見つからなかったり、責められたりするかもしれません。
でも、自らの行動を少しは「よくやった」「勇気を出した」と褒めたくなるかもしれません。
そして、その後の罪悪感を少しでも薄くすることができます。
この「よくやった」「勇気を出した」と自分を誇らしくなる感情が、その人の未来をポジティブに変えます。
そして行動して罪悪感を解消することにより「私ってこう在りたい人なんだ」と気づいていきます。
行動しなかったら、罪悪感から逃げるために考えることも気づくこともありません。
「私はこう在りたい」
この「私ってこう在りたい人なんだ」がその人の「正しさ」です。
この罪悪感を解消する作業の連続で、「こう在りたい人なんだ」が沢山集まり、確固とした自分軸が形成されます。
その自分軸に従って行動することが「正しさ」です。
「正しくいること」を大事にしている自分が自分に投げかける言葉は
「私は素晴らしい」「私が私でよかった」という自己肯定感に溢れたポジティブな言葉です。
「私は素晴らしい」と自分に言っている人の未来は確実に明るいです。
そのままの自分でいるだけで「素晴らしい」と言いたくなるような未来です。
自己肯定感を育み、確固たる自分軸が形成されたら、先に出た強制的に他人から無理やり植え付けられた罪悪感は自然と消えていきます。
「私は素晴らしい」信念ができているので、他人に何を言われても動じることが少なくなるからです。
積み重ねていく

これは一朝一夕ではできません。日々、いかに罪悪感を持たない生活をするか、ということが大切です。
事前に察知して回避することができる罪悪感は回避します。
時には大きな勇気がいる時もあります。
自分と他人との価値観の違いで、反対されたりすることもあるでしょう。
結果よりプロセスの方が大切です。
勇気を持って自分の「正しさ」に正直な行動をしている限り自分が自分を嫌いになることはありません。
自分の「正しさ」を尊重したら、他人の「正しさ」も尊重できるようになります。
他人を尊重できるようになると、人間関係も改善します。
ジャッジがなくなるからです。
それぞれの正しさ

私は11年前まで自分の意見がなく、他人軸で生きる空っぽの人間でした。
今はまだまだ未熟なところもありますが、11年間「正しくいること」を大切にしてきた結果、
「私はこういう人間だ」と堂々と言えるようになりました。
私は、戦争が嫌いで、人から搾取することが嫌いで、人の陰口を言う事が嫌いで、人の尊厳を大切にして、公平を愛する人間です。
今はこれらのことを話すだけで、思いが溢れて涙がボロボロ出てきます。
これは私がどの国に住もうが、どの時代に生まれようが決して変わることのない私の「正しさ」です。
これからも、選択に迷った時はこの「正しさ」を基準に方向性を決めて行きたいと思っています。
人それぞれ大切にしている「正しさ」って違いますよね。
動物愛護に反応する人、フードロスに反応する人、貧困問題に反応する人。
皆それぞれ違った価値観の「正しさ」があり、世界中の人が自分の「正しさ」を追求すると、完璧な優しい世界が出来上がるのではないのかな?と思っています。
石田由起子