「過去、未来を生きずに、今を生きてください」
辛い出来事が起こり、自分のした行いを悔やんで、将来の自分を案じてばかりいるクライアント様に言っている言葉です。
過去はもう変えることができないので、悔んでもどうしようもない。
まだどうなるか未来を憂いても、仕方がない。
今を生きる、ということは過去・未来に意識を囚われずに今できるベストな行動を淡々とこなしていく、ということ。
辛い出来事、大きな失敗、悲しい別れとかあれば、どうしても過去を悔やんだり、未来を憂いてしまうと思うのです。
その時は強がりでもいいからこう言ってください
「ぞくぞくする」
「鼻血が出そう」
この言葉、大嶋啓介さんがピンチが訪れたら大きなチャンスだと思って、興奮して言うらしいのですが、すごく力が湧くんですよ。
絶望の中に少し希望が見えて「どう立て直そう」って思えるので、過去・未来から今に戻すことができる。
私も辛い出来事・トラブルが起こった時は
「ぞくぞくする、鼻血が出そう」と言っています。
私は今まで人生の質が劇的に上がったとわかる瞬間がいくつかあったのですが、必ずその瞬間の前には大きな落ち込みを体験しているのです。必ずです。
「ピンチはチャンス」嘘ではありません。
そのトラブル・辛い出来事を自分がどう対処するかにより、爆発的に人生の質が良くなります。
間違った対処をすれば、輝かしいステージには行けず、同じ生き地獄をさまようだけなのですが。
正しい対処・間違った対処の選択はそれほど難しくはありません。
私は簡単にアドバイスをすることができます。
タイムウェーバーで調べることもできます。
辛い出来事は次のステージに上がる大きなチャンスがあるということです。
辛い出来事は確実に自分を成長させます。
問題はその辛い出来事を「自分を不幸にさせる事」と捉えるか、「自分を成長させてくれる事」と捉えるかです。
自分の思考・言葉が未来の自分を創ります。
タイムラグはありますが、今の信念が将来の自分に影響を及ぼします。
「不幸な私」の未来を選ぶのか、「成長した私」の未来を選ぶのか
100%後者を選びますよね。
そのためには今に集中してください。
わざわざ、過去に戻り自分のあらさがしをしないで、未来に行き勝手に不幸な自分を決めつけないでください。
今を生きるとはどういうことか、というと、
辛いのに無理に今感謝することを探す、とかする必要はありません。
頭の自動思考に淡々と従っていればいいのです。
例えば、「〇〇さんと会いたいな」と思ったら〇〇さんにすぐに連絡する。
「衣替えしなきゃ」と思ったらすぐに衣替えをする。
この自動思考、意味のない事ばかり浮かんでくると思われるかもしれませんが、自分が成長して幸せになるためのとても大切なヒントが時々ぶっこまれてくるのです。
そのヒントを見逃さないために、淡々と今に集中して自動思考に忠実に生きるのです。
そして次のステージに上がるかどうかの選択が迫られるようなイベントが起こった時だけ、勇気を出して正しい選択をする。
そうすると、必ず自分が成長して目に見えてわかるくらい人生の質が変わるはずです。
私の話をしますが、私は小説が何冊も書けそうなくらい辛い人生だったと思うのです。いじめ、毒親育ち、極貧、受験の失敗、性被害、ストーカー被害、失声症、多額の借金…その他にもたくさん辛い出来事はありました。
でも、今は何も引きずっていないのです。
当時は辛くて24時間365日苦しんでいましたが、解決して今は楽しく生きています。ほとんどの問題は必ず時間が経過すると解決するのです。
解決するだけでなく、全ての辛い出来事が糧となり、今クライアント様達に上っ面ではない言葉で心から寄り添うことができています。ほぼ紹介で仕事が成り立っているのも、私は今までの経験が生きているからだと思っています。
辛い経験が深い洞察を養い、人生に彩りを与え、経験を人に伝えることができます。必ずギフトになるのです。
ギフトにするかどうかは、辛い出来事の自分の捉え方次第。
どのような言葉を自分に投げかけてあげるのか。
感情を過去、未来に飲まれないようにしてください。
必ず自分が成長して、その経験がギフトになると信じて、淡々と今できることをしてください。
石田由起子